
貴方は、今現在自分の財布の中にいくら入っているか即答できますか?
この本の筆者 野呂エイシロウさんとお会いする機会があり読ませていただきました。
参考サイト:野呂エイシロウ – Wikipedia
ご本人は、とても闊達でアクティブな方。
印象としては、とても頭の回転が良く、会話する相手に合わせていろんな引き出しがある方だなという印象でした。
この本のネタになった切っ掛けは、以前の彼がお金にだらしがなく、気が付いたら1000万円近くの借金を背負っていたことだったとのことです。
切っ掛け
彼は、学生時代からいろんな仕事を引き受けて、当時から年収1000万円くらいあったそうです。
卒業後は放送作家になり、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などの放送作家をされていました。
そんな折り、銀座のクラブで飲み明かし一晩に30万円以上を支払った後、自宅へ帰るためにタクシーに乗ろうとしたがお金が無い。
財布の中には小銭しかなく、さっきまで飲んでいたクラブのおねいさんへ電話して、タクシー代を借りようとしたが断られ、何かおかしいと気付いたとか。
30万円以上現金で支払った俺が、今タクシーにも乗れずにトボトボと歩いて自宅へ帰っている…
何かおかしい。
結局数時間かけて自宅へ帰ったそうですが、その時彼自身が気付きお金と真剣に向き合うようになったそうです。
自分のお金と向き合う
この本は、何もお金が貯まる特別な技術や方法を伝授しているのではありません。
毎晩夜寝る前に、今日は何に何円使って、そのお金の使い道が自分にとってプラスだったか、マイナスだったかを真剣に考えようというものです。
つまり、自分のお金の流れを意識し、無駄な出費や衝動買いを無くそうというモノなのです。
たとえ、1000万、2000万円稼いでいたとしても、それ以上に使っていれば常に赤字です。
収入は急には増えませんが、出費は急に増やすことができます。
それは、全て自分の意志で出費しているということを再認識し、自分の財布の中にあるお金と真剣に話し合おう。
と言っているように感じました。
お金と向き合う方法
どうやったら、それができるかを本の中に書いてあります。
・毎朝銀行のATMへ行って前日残ったお金は全て口座へ戻し、その日の使える予算だけ下ろす。
・レシートや領収書を必ず持ち帰り、財布の中身と使った額の金額を付き合わせて使途不明金を無くす。
etc
毎日ATMへ行くのは、ATMが開く時間には仕事をしている私の環境に合わないです。
その他共感できる所、できないところは多々ありますが、彼の言いたい事は前述のとおり、自分のお金の使い道にもっと関心を持とう!
と言うことです。
使わなければならないお金が出ていくのは仕方のないことですが、それが何となく出て行くのか、自分で意識して出すのかでは雲泥の差があると思います。
私もこの本を読んで、毎日Excelで財布の管理を始めました。
何も守銭奴になれ、というわけではありません。
生き金を使い、死に金を無くす。
これが、この本の言いたい事だと思います。
”人の幸せは金では買えない、だが幸せになるためには少々金がいる”
早く家のローン、返そうっと
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