
先日から、Appleが廉価版iPhoneを発売されるんじゃないかという噂が上がり、フィル・シラー氏が否定する騒動がありました。
こういう噂はことある事に出てきますが、こういう製品をAppleが出すんでしょうか?
何故私がAppleの製品を使っているのかという観点から考えてみました。
シェアの減少
この噂は、iPhoneのシェアがAndroid端末に比べて下がってきたのが原因だとか。
確かに、iPhone5の売り上げが、予想よりも低くなっているのは事実のようです。
記事の内容を抜粋します。
スマートフォン(スマホ)用の液晶パネル大手が今月から、米Apple向け製品の減産に入った。「iPhone(アイフォーン)5」の世界販売が計画を下回っていることに対応。世界最大手のジャパンディスプレイと2位のシャープが、1~3月の生産量を合計で当初計画の半分程度に減らす。iPhone伸び悩みの影響が日本の電子部品大手にも広がってきた。
しかし、これはもう既にiPhoneが市場に溢れており、余程のApple好きで無い限り毎年iPhoneを買い換えるようなこともしないため、iPhone4や4Sの時よりも安定してきているのだと思います。
それに、iPhone4Sも同時に販売されているため、安価な機種や入門編としてそちらを求める人も多いでしょう。
iPhoneとAndroid端末のシェアもよく話題に上りますが、iPhoneはApple1社で作っている端末なのに比べ、Android端末はそれ以外の世界中のメーカーが使っているワケで、多勢に無勢なので単にシェアだけならそうなります。
利益率
iPhoneの凄いのは、シェアではなくその利益率にあるのです。
参考サイト:iPhone 5の製造原価は207〜238ドル, 利益額でのAppleの業界占有率は80%近い
つまり、世界中で売れられている全携帯電話の利益の80パーセントはiPhoneの利益なんです。
そんなに利益率の高いiPhoneの廉価版をわざわざ作って薄利多売に走る必要はないでしょう。
質感
一部の噂では、筐体をポリカーボネート製にして値段を下げるとの報道もあります。
参考サイト:Appleが廉価版iPhoneを開発中か 本体にポリカーボネイトも – ITmedia ニュース
ですが、近年Appleは筐体に拘ってきました。
Macでは、素材をアルミ変え、剛性と冷却性能に優れた筐体を作るために一枚のアルミから削りだす技術を開発しました。
もう少し遡ると、iPodの背面のステンレスをツルツルに磨き上げるため日本の新潟県の町工場へ大量発注しています。
参考サイト:iPodを支えた日本の中小企業に、経済浮揚のヒントを探る – BUSINESS&MONEY – X BRAND
また、iPhone4では、常時持ち歩くスマートフォン全面と背面に強化ガラスを使うという暴挙?にでました。
発売された当初は強度面でいろいろ言われましたが、結局世界で一番売れるスマートフォンになりました。
そして、iPhone5では、エッジを面取りしてとても美しい筐体に仕上がり、キラキラして宝石箱のようです。
参考サイト:Apple – iPhone 5 – iPhone 5を生み出した方法をご紹介します。
そこまで筐体の素材や質感に拘るAppleが、今更ポリカーボネートの筐体に戻るとは思えません。
私は、未だにPowerBookG4のアルミ製筐体・キーボードに触れた時の感動を忘れられません。
こんなに高級感があるPersonal Computerに触れたことが無かった。
「こんな、コンピューターやスマートフォンを持ちたい。」
機能面はもちろんですが、筐体の質感・高級感においても群を抜いた存在、例えるなら高級万年筆、なのがAppleの製品だと思っています。
まとめ
こんな理由から、iPadminiが出たからと言って、iPhoneminiのようなものが出るとはとうてい思えません。
フィル・シラー氏が言うとおり、単にシェアを拡大するためだけに安かろう悪かろうの製品を発売するとも思えません。
そんなことをすれば、Appleのブランドイメージが損なわれます。
私が、Appleの製品を使うのは、その質の高さに所有する意欲をそそられるのも理由の1つですが、他から何を言われようと、自分達の信じた道を貫こうとするぶれない姿勢が好きなんです。
そして、Macを使うのは、人が使うことを意識し、人の考え方を理解するPersonal Computerだからです。
こういう噂は、出たり引っ込んだりするものですが、火の気の無いところに煙は立たない。
iPhoneminiは無いかもしれませんが、iPhoneとは別の小型の通信機器、コミュニケーターのようなモノを開発しているかもしれませんがね…
またまた、妄想が膨らみます。
コメントを残す