どうも、スティーブ・ジョブズ大好きな Metal(@Metal_mac)です。
Facebookで流れてきたこの本(やる気のスイッチ)の中の言葉にすごく感銘を受けて、即購入し一気に読んでしまいました。
詩集のような装丁の本で、とても読みやすい文章、そしてひとつひとつの言葉が心の中へ溶けていきます。
内容も解りやすくて面白く、自分でも思い当たる「あるある」がいっぱいあったんです。
ピックアップしてご紹介します。
01 自分で選んでいること
目の前で見えて、聞こえて、感じられる現実。
それが、自分にとってはいたって当然の出来事のように思う。
だけど本当は自分の意識がよりごのみして、制限をかけた風景を、勝手に現実だと思い込んでいるんだ。p.37
人は目で見ている映像を網膜に映し出し、それを脳が認識して、初めて「見えた」という状態になります。
携帯電話をしながら運転していて、事故を起こすのが良い例。
人間は観る気になって物事を見ないと、脳が認識せず、目の前に物や人がいても見えません。
自分に興味のある物だけが、フォーカスされ浮かび上がり、興味の無い物はその影に沈んでいきます。
ですから、今見えている現実は、無意識に自分が望んでいる現実なのです。
やる気のスイッチ:最近あった偶然を思い出す
03 夢は過去完了形
目標を持ったり、夢を持って頑張ることはとっても良いことですし、夢があることは幸せなことですよね。
だけど、頑張り過ぎるのも逆効果のようです。
しかし(夢は)あまり強く願いすぎない方がいい。
強く願えば願うほど、強く願わなければ叶わないほど「それは実現困難なんだ」と、「無意識」に思わせてしまうからだ。
あれが欲しい。
でもそのためには苦労しないとダメだ。
そう思っている人は、簡単な方法には見向きもしない。p.45
なるほどな〜って思っちゃいました。
ありがちですね。
ことブログに例えると、
『必死に記事を書いてアクセス数を伸ばそうと思って頑張るんだけど、全く伸びず。
ある時、フォントの大きさを少し変えただけで、読みやすくなってグングンアクセス数が伸びた。』
とか。
誰かそういうコツを教えて〜(笑)
確かに努力することは大切ですが、闇雲に努力や苦労しても効率が悪いだけです。
また頑張っている自分に酔うのは危険です。←私によくあること _l ̄l○
そんな場合の解決法も書かれています。
「いつか家を建てたい」という夢はどうするか。
「とうとう家が建った」ではドラマチックすぎて、達成感がつきまとう。
「家を建ててから、もう2,3年は経つなぁ」という、すでに落ち着いた、過去完了形の言葉に変換するのだ。
「それはもう完了して、自分にとっては慣れ親しんだことなんだ」という架空の事実を心に馴染ませていくことで、欲しい物は向こうからやってくる。p.47
そんなバカな!と思う人もいると思います。
私も最初?と思いましたが、こういう意味では無いでしょうか?
難しいと思うと、敷居が高くなり、難解な答えしか思い浮かばず、なかなか成果を出せない。
しかし、既に成功していると自分に思わせれば、敷居が下がり、簡単な答えを思いつき成果が出る。
やる気を出すには、敷居を低くすることが必要。
やる気のスイッチ:望みは過去完了形に置き換える
06 モヤモヤノート

何となく不安だ。
こういう時ってありませんか?
そんな時は、紙に書き出してみる。
憂鬱な気持ちにさせている原因をすべて。
頭の中で処理するのでは無く、実際に文字にしてみるんだ。p.57
この記事を書く時も、私はマインドマップを一応描いています。
そうすると、マップに書き出した時点で、頭の中が整理され論点が明確になります。
すると書くべき事がシンプルに浮かび上がり、要点が纏まります。
同じように、不安な気持ちの原因を紙に書き出すことで、視界良好になり、問題の解決法を思いつくでしょう。
やる気のスイッチ:気になっている事を紙に書き出す
10 無意識の検索
顔が解っているのに名前が出て来ない。
ところが飲み会も終わって、家路につき、ほろ酔い気分でシャワーを浴びていると、なんの脈絡もなく、
「あ。思い出した。〇〇さんだ」
と答えが降りてくる。
不思議だ。あれは一体どこからやって来るんだろう?p.73
こういう事は、私の場合頻繁に起こります。
この本には、その理由も書かれていて、人は「あれは誰?」という問いかけに、無意識に検索をかけているそうです。
パーソナルコンピュータで例えると、バックグラウンドで検索を続けていると考えれば解りやすいでしょう。
そして、しばらくしてヒットした時点で閃くわけです。
これを上手に使う方法が書かれています。
この無意識とうまく付き合うためには、何を思いつきたい、絞り出したいことについて、自分に対して質問を投げかけるといい。
例えば、見た目には困難に思えるようなことも、「できない」「難しい」「ありえない」では終わらせず、「そうするためには、どうしたらいいんだろう?」と疑問に変えることで、スパンとひらめきを渡してくれる。p.74
何事も、ポジティブに考えた方が上手く行く理由も、この辺りにあるのかもしれません。
この本を読んでいると、無意識の意識がいかに自分を支配しているかがよく解ります。
11 ホメオスタシス
ある日、何かに刺激を受けて突如としてやる気が出ます。
しかし、次の日には冷めて、同じ事をやるのが億劫になる。
” ホメオスタシス。恒常性”
が原因だそうです。
物理の慣性の法則と同じように、同じ所に居続けようとする法則。
自分では、チャレンジしよう、変わろうと決意しても、身体が体温を一定に保とうとするがごとく、無意識にホメオスタシスが働き、変化を妨げようとする。
自分の事を熱しやすく冷めやすい性格、だと思っていたのですが、こういう心理が働いていたんですね。
なるほど。
そんな時のメソッド
変化は、「ゆっくり、ゆっくり」がいい。
新しい物にちょっとずつ慣らし、十分に馴染んでから次へ。
それが、結果として一番早く変化することができるp.82
やる気のスイッチ:一歩だけ先の段階に自分を馴染ませる
15 ほめる効果
最近褒めて育てる、という方法をよく見かけますが、これは他人を育てるのと同時に、自分を成長させているようです。
人間の脳には「主語を認識せずに処理する」という特徴があるから。
「Aさんはすごい」「Bさんはすばらしい」
といったときに、貴方の脳は
「わたしはすごい」「わたしはすばらしい」
という処理をしている。反対に、悪口は全部自分に跳ね返ってくる。
「あの人は最悪だ」
といえば、あなたの脳は
「わたしは最悪だ」
という処理をするらしい。
つまり人を褒めて、ひとのやる気を出せる人は、同時に自分を褒めて、自分のやる気を引き出しているわけだ。p.101
Facebookで流れてきて、この本を買う切っ掛けになったのは、この一節です。
軽い衝撃を受けたと同時に、思い当たる事が多々ありました。
人を褒めると自分の心が落ち着き、暖かく穏やかな気持ちになります。
逆に人の悪口や陰口を言うと、一見ストレスを発散して、スッキリしたように感じますが、実は言ってしまったあとも、心の中にザラザラした物が残り、とても気分が悪い。
そして、その事でイライラして、不満をぶちまけ、また不快になる。
悪循環ですね。
他人に対して、文句を言ったり罵声を浴びせるということは、自分で自分を虐(いじ)めることだったんです。
文句を言うのでは無く、自分の気持ちを説明する。
罵声を浴びせるのでは無く、説諭するように静かに話す。
その方が相手にも、伝わりやすいと思います。
人のステキをほめよう
24 メンタルブロック
誰にでもメンタルブロックがかかっている。
これは思い込みによる、意識の壁である。
経験すればするほど、知れば知るほど、思えば思うほど、この壁は強化されていく。
「〇〇に決まっている」と疑いもなく思うことがあれば。それはメンタルブロックかもしれない。p.131
「歳を取ると頭が硬くなる」と言われますが、それは、このメンタルブロックが関わっているように思います。
自分が何か変わろうとした時に、このようなメンタルブロック(思い込み)が障害になります。
そんな障害から、自分を解放する方法。
まず、そういうメンタルブロックが存在することを認識した上で、
やり方はさまざまだ。一番簡単なのは、言葉にしてみること。
「私がお金持ちになることを許可する」
「私が人から愛されることを許可する」
そして自分の外に、ポンと出てみる。p.133
言霊(ことだま)、というとおり、思っているだけでは無く、口に出してみると冒頭のとおり脳の中でその言葉がフォーカスされ、常に意識できるようになります。
ですから、自分の心の中のものを「口に出す」「紙に書く」事によって具現化され、無意識の意識にインプットされるのではないでしょうか?
やる気のスイッチ:当たり前と思ったら疑ってみる
まとめ
この本には、全部で34個ものこんな「やる気のスイッチ」が書かれています。
スティーブ・ジョブズ氏の名言集やイノベーションなどの本を読みましたが、素晴らしく興味深い言葉がいっぱい書かれていて、とても自分自身への励みになりましたし、元気が出ました。
しかし、そうするための手法は書かれていなかったように思います。
つまり、モチベーションの保ち方です。
誰しも経験をしたことが無い事にチャレンジしたり、知らない世界へ飛び込むことに不安を感じます。
この本には、そんな場合の対処法や乗り越え方が、理由と共に具体的に書かれていました。
人間変わるのは難しい、そう思ってしまうとなかなかスティーブ・ジョブズには近づけません。
この本の方法論を持って、彼の言葉を実行する。
パーフェクトですねw
私も、自分の憧れを口にしてみることにします。
「私が、スティーブ・ジョブズになることを許可する」(笑)
【蛇足】
この本の著者、山﨑拓巳さんは、伊勢志摩地方の方のようで、私の知人がご本人にお会いしたことがあるとのことでした。
なんかビックリ。
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