最近、iPhone5cが売れないんじゃ無いかって言う評判を耳にします。
でも私は、楽観的に見ています。
今はそれほど売れていないかもしれませんが、これからジワジワと売れていくと思っています。
その大丈夫な理由をお話しします。
iPhone5cの売れ行き
良く話題になる携帯電話の売れ行きを示す指標となるBCNランキングを見ると、iPhone5cのランキングは確かに高くありません。
※BCNランキングというのは家電量販店だけのランキングで、キャリアの売り上げは入っていません。
今日現在で9位です。
もっともこの上には、7位にGRATINAというauの折りたたみ式携帯電話があるだけで、後はiPhone5とiPhone5sが独占しているんですが。
つまりiPhoneの中では売れていないというだけであって、全体から見ると1番売れている携帯電話の中の1つといえます。
それに減産したのは確かでしょうが、在庫調整であって、売れないから減らしたというわけではないでしょう。
同じようなことがiPhone5の時にも噂されましたが、相変わらず売れ続けています。
イノベーター理論
マーケティング用語の中に、イノベーター理論というのがあって、顧客層を定義づけています。
イノベーター理論とは1962年に米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授(Everett M. Rogers)が提唱したイノベーション普及に関する理論で、商品購入の態度を新商品購入の早い順に五つに分類したものです。
- イノベーター(Innovators:革新者):
冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。- アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%。- アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。市場全体の34.0%。- レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。 フォロワーズとも呼ばれる。市場全体の34.0%。- ラガード(Laggards:遅滞者):
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。市場全体の16.0%。
マーケティング用語集 イノベーター理論 – J-marketing.net produced by JMR生活総合研究所から引用
現在、iPhone5sなど新製品を手にしている人の多くは、1番と2番、新しもの好きで、最新機種、最新の機能を誰よりも速く使ってみたいという顧客層。
つまり私も含め、Apple大好きな人達。(笑)
ところが、市場全体から行くと、たった16パーセントと少数派。
その他大勢の人達は、残りの84パーセント。
iPhone5cの目指すのはそこの顧客層なんです。
キャズム理論
これも同じページからの引用です。
米・マーケティングコンサルタントのジェフリー・A・ムーア(Geoffrey A. Moore)は、ハイテク産業の分析から、アーリーアダプターとアーリーマジョリティとの間には容易に超えられない大きな溝(Chasm:キャズム)があることを示しています。この溝を超えないと小規模のまま市場から消えていくため、アーリーアダプターを捉えるマーケティングだけでなく、アーリーマジョリティに対するマーケティングも必要という「キャズム理論」を説いています。
つまり、Appleはアーリーマジョリティー以降の人達に訴求する製品として、iPhone5cを投入したのでしょう。
先日職場で、ガラケーしか使ったことの無い同僚達に私のiPadminiを渡し、私のiPhone5sからFaceTimeをかけて実演しました。
その同僚達は、これまでSkypeのことは噂に聞いていたようでしたが、あまりに簡単にあっけなくテレビ電話が使えてしまう現実に、ビックリしたようでした。
そして、「今の2年縛りが解けたら、次はiPhoneを買う!」と思わず叫んでいました。
ですから、iPhone5cはこれからです。
iPhone5sとの価格差が、1万円程度しか無いから売れないんだろうという予測も耳にしますが、それも何に重点を置くかによって違います。
指紋認証技術等、最新のテクノロジーなんかどうでも良い人達に1万円の差は大きい。
それに、とにかく可愛い携帯電話が欲しい私の娘のような若い年台の女性は、間違いなくiPhone5cを買っちゃいますよ。
まとめ
いろいろ理由を述べてきましたが、私自身後付けの理由を言っているヨナ気がします。
私が、今回売れるんじゃないかって言う一番の理由は直感です。
一目見たときに「お!いいな〜」と感じたんです。
あーだこーだ考えるより、自分の直感を信じた方が、案外正解だったりします。
必ずしも良い物が売れるとは限りませんが、自分を信じて選んだのなら、後悔しないでしょう。
こけたらごめんな。
Written by Metal(@Metal_mac)
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日本以外は解りませんが、日本の場合はキャリアの売り方に問題ありだと思います。
5cも5sも16GBなら実質0円で価格差を感じません。
5cなら更にパケ放題を値引きする位じゃないと割安感は無いと感じます。
5cは確かに可愛らしいかも知れませんが、うちの長女(中3)は絶対5sだと言ってます。
単純に多機能で高い方、見た目は可愛くても中身が型落ちの安い方という考えなようです。
私の影響でApple好きでな長女ではありますけどね。
個人的には、中身はほぼ同じで良かったのではと思います。
違いはケースと指紋認証だけとか。
カラバリのある5cは、16GBが実質0円から。
金属ケースの5sは、16GBから月額割引があっても月数百円から。
この位の差があれば、程良くバラけたと思うのですが、如何でしょう?
コメントありがとうございました。
いろんな売り方があるのだと思いますが、Appleとしては価格競争へは行く気はないでしょう。
消耗戦になっても、何のメリットも無いでしょうから。
その辺りについては、また記事にしてお答えしますね。^_^
私も5cの方が良いと思いますよ。
POPで持っていて楽しそうですし、なにより安い!
自分の使い方だと5c以上の性能は要りませんし(笑)
5c持ってる人を見ると自分の事を判っていてカッコ良いなぁと思いますよ。きっと気付いた人が増えてブレイクする筈)(予想)ニヤリ
賛同して戴いてありがとうございます。^_^
私の周りでも、徐々に増えています。
売れ出すのは、これからだと思います。
まだ売れてないんですがww
完全にアップルの戦略ミスですねww
コメントありがとうございます。
売れてないかどうかは、こういう話もあるので、どうなんでしょう?
http://maclalala2.wordpress.com/2014/03/23/iphone-5c-は「失敗作」どころかその正反対だ/
よしんば戦略ミスだとしても、挑戦したからこそミスも生まれるので、これが次に繋がれば失敗とはならないでしょう。^_^