photo by ウォール・ストリート・ジャーナル
ウォール・ストリート・ジャーナルの若林記者による、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)への単独インタビューが話題になってます。
「日本は重要市場」―AppleCEO単独インタビュー – WSJ.com
ティム・クック最高経営責任者(CEO)
この記事の中から、私が面白いと感じたところを3点ピックアップしてみました。
Appleの日本市場について
日本は当社にとって非常に重要な市場だ。日本は売り上げの約9%を占める。米国企業で日本の売り上げの比率がこれほど高いのは不思議だ。前四半期はあまりにドル高が進んだため、売り上げの伸びが11%増にとどまったが、1年前から為替レートが変動していなければ、伸びは37%増になっていたはずだ。
日本は、世界企業Appleの大のお得意さんって訳です。
ドコモが取り扱いを始めたこともあって、先日の報道のように日本のスマートフォン市場では、iPhoneがダントツ。
さらに、これをメーカーを基にして見ると、Androidを初めとするiPhone以外のスマートフォンは数十社が作っているのに対して、これをApple1社で迎え打っているわけですから、ほぼ独占状態ですね。
為替レートの変動で、それほど伸びていないように見えますが、実質前年比37%増。
日本人のiPhone好きの理由がいろいろ取りざたされていますけど、私はシンプルで、あまり機械臭くないところが受けているんじゃないかと思います。

Macについて
当社はまた、マックをあきらめていない。現在パソコンをあきらめる企業は少なくないが、当社は依然としてマックの将来に関わる有能な人材に多くを投資し続けている。当社はここから本当にクールな製品を送り出す予定だ。なぜなら、人々がパソコンから離れるにつれ、パソコンを持つならマックが欲しいことが明確になると当社は信じているからだ。
ソニーもVAIOから撤退しちゃったように、タブレット端末などに押されてPC市場が縮小しているのは事実。
ところが、Appleはこの状況をマイナスに捉えるのでは無く、むしろMacにとっては好機だと考えているようです。
ほんの数年前までインターネットへ接続するには、パソコンが必修アイテムだったわけですが、現在はゲーム機でもインターネットに繋いでブラウジングができる時代。
インターネットへ接続するだけなら、パソコンが必修アイテムでは無くなったのです。
しかし、もうちょっと進んだ使い方、単にインターネットに接続するだけでは物足りない人々がいなくなるわけではありません。
パーソナルコンピュータの需要は依然としてあるのです。
そこにもっとクールなMacを投入すれば、Macのシェアは増えることでしょう。
今まさに、PC界の巨人が揺れ動いている渦中でもあることですしね。
私の周りにも、次のパソコンはMacにしたいって人がいっぱいいます。

真のスマートフォンへの転換
クック氏:わたしは携帯電話市場には3つの種類の電話があるとみている。第1にフィーチャーフォン、第2にフィーチャーフォンとして機能する、あるいは使われるスマートフォン、そして最後の第3に真のスマートフォンだ。わたしは最後の真のスマートフォンの市場シェアを最も大切にしている。わたしはフィーチャーフォンが何台売れているかは気にしない。売れる台数が多くなると良いとわたしが判断するのは、それらが真のスマートフォンの潜在的な将来の顧客であるからだ。2番目のカテゴリーについて同様のことがいえる。わたしはこうした種類の電話を出来るかぎり真のスマートフォンに転換したいと思う。
第2が面白いですね。
“フィーチャーフォンとして機能する、あるいは使われるスマートフォン”
機能が、使い勝手がスマートフォンとは言えず、ユーザーがフィーチャーフォンとして(通話だけ?)しか使っていない電話という意味でしょうか。
また、通話しかしないユーザー層のことだとも取れます。
いずれにせよ、伸びが鈍化したと言われるスマートフォン市場にも、真のスマートフォン(iPhone?)を売る余地が、まだまだあると考えているようですね。
まとめ
インタビュアの方の引き出し方も上手なのでしょうが、ティム・クックCEO自らこれだけいろいろ語るのは珍しいですね。
最近いろんな噂が活発になってきた中、CEO自らが広告塔となってファンサービスをしたとも見えます。
これからのApple製品を妄想する上で、貴重なおかずになりそうです。^ ^
良きAppleLifeを
Written by Metal(@Metal_mac)
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