テクノロジーニュースまとめにあった記事。
コレを読んで、日本のIT産業の没落は起こるして起こったんだなって妙に納得。
日本の企業とApple
前述の記事の抜粋。
日本の携帯電話メーカーは、せっかく優秀な技術者を雇いながらも、彼らをプログラマーとして育成せず、「正社員は仕様書の作成とプロジェクト管理、プログラミングは下請けと派遣」というゼネコン・スタイルでの開発体制をとっていました(現在でもほぼ同じです)。
一方、今回のWWDCでAppleは新しい開発言語Swiftを発表しました。
関連:これぞAppleだ!-WWDC2014 の基調講演の感想-
Appleが、アプリ開発者をとても大切にしているという証であり、アプリ開発者自らが作りたいアプリを作りやすい環境を整えたわけです。
前述の日本企業のように、単なる下請けとは考えていません。
日本の企業はソフトウエアの力に重きを置いていなかったというよりも、そもそもその重要性に気がついていなかったのでしょう。
携帯電話のようなIT機器、特にインターネットを使ったガジェット類は、従来のテレビや冷蔵庫、エアコンなどとは違い、ソフトウエアの能力が大きく影響します。
そこに目を向けずして、日本のメーカーが作るPCやタブレット、スマートフォンは相変わらずハードウエアの性能、つまりCPUやメモリ量、カメラの画素数を競っていました。
ハードウエア至上主義で、マシンのスペックさえ良ければ売れるような錯覚を起こしていたのです。
もちろん、単なる家電製品ならそれで良かったでしょう。
しかし、iPhoneの例を取るまでもなく、それらのガジェット類はソフトウエアをバージョンアップすれば、性能も上がります。
ところが、Androidスマートフォンが日本企業から発売された当初、バージョンアップを見越してハードウエアを作っていた日本企業がどれだけいるでしょうか?
iOSの盛り上がり
Appleは、そんなソフトウエアの重要性を分かっていて、iTunesStoreによるエコシステムを構築しました。
アプリ開発者、ユーザー、Apple自身に利益の出る、いわゆるWinWinのシステム。
自社開発だけに頼ることなく、広く社外へ人材やアプリケーションを求めアプリ開発者に夢を見せることができたのです。
日本企業のやり方と比べ、どちらがアプリ開発者を大切にし、意欲的に仕事に取り組ませることができるか、その差は歴然です。
偽造アプリの問題や審査基準などにいろいろ批判はあるにせよ、今現在の盛り上がりは数多くのアプリ開発者のおかげです。
まとめ
日本のITメーカーが、次々とPC市場や携帯電話市場から撤退するのを見ると、やはりその辺りに原因があるのでしょうね。
従来の家電とIT関係のガジェットとは、似て非なる物なのでしょう。
そして、iPhoneがAppleの利益の大半を占めているとは言え、やはりAppleはソフトウエアやサービスで持っている会社だというのがよく解ります。
(あ、iCloudは横に置いといてw)
良きAppleLifeを
Written by Metal(@Metal_mac)
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