
“One More Thing” で登場した「WATCH」(以下、AppleWATCH)今回の発表は久しぶりの革新的なデバイスとのことで注目を集めたが、私が一番驚いたのは、3タイプ同時にリリースしたことだ。
Appleが今まで世に出してきた革新的と言われるデバイスはいろいろあるが「iPod」「iPhone」そして「iPad」にしても、一番最初この世に出てきた時は、いずれも単色でカラーバリエーションなどは無かったのである。
このことからスティーブジョブズ時代のAppleとティムクック時代のAppleとの違いを考えてみた。
3つのAppleWATCH
ベーシックな、AppleWATCH、スポーティなAppleWATCH SPORT、エレガントなAppleWATCH Edition。
驚いたことに、この3つは塗装どころか筐体(ケース)の材質も違う。
- AppleWATCH:ステンレススチール
- AppleWATCH SPORT:酸化皮膜処理されたアルミニウム
- AppleWATCH Edition:イエローまたはローズの18Kゴールド
という具合だ。
これにサードパーティ製のベルトを簡単に脱着でき、文字盤のスキン(フェイス)を好きなように変更できるのだから、もう組み合わせは無限と言える。

このように同時多発的にバリエーション製品を発表するのはスティーブ・ジョブズの時代と大きく違う。
各分野から集めるスペシャリスト
そして今回は、各方面から様々なヘッドハンティング等があった。
先ずは、昨年英高級アパレルブランドのバーバリーCEOをヘッドハンティング。
参考:米Apple、バーバリーCEOの起用でブランド力再強化へ | Reuters
そして「Nike FuelBand」がディスコンになり、そのチームがAppleへ加わった。
参考:ナイキ「FuelBand」開発終了の可能性–今後のウェアラブル戦略とAppleとの関係 – CNET Japan
これは言うまでもなくヘルスキット、活動量計、SPORTバージョンのためだろう。
そして、タグホイヤーの幹部の引き抜き。
参考:Appleが「iWatch」の為に引き抜いたのはタグ・ホイヤーの幹部だった事が明らかに | 気になる、記になる…
他にも引き抜いていると思うが忘れた。(^_^;

このように、AppleWATCHは、アパレル、スポーツ用品、スイス時計と各業界方面から、人々を集め知恵を借りてできあがった製品だ。
この辺りも社内のチームだけで、ストイックな製品作りに終始してきたスティーブ・ジョブズ氏の時とは製品作りの方法が全く違っている。
シーンに合わせて
これだけ多くの人を集め、同時にたくさんのバリエーションを出したのは、AppleWATCHがこれまでのいわゆるガジェットではなく、生活に直結した”時計”という製品だからであろう。
私は、iPhoneを同時に何台も持ち歩いているマニアックな人を何人か知っているが、一般的には一人一台あれば十分だ。
大きな問題は、携帯電話の場合、真っ当な使い方をするには回線契約が必要だからだ。
つまりランニングコストがかかる。
iPadやiPadminiに至っては、私のようにiPadminiを持ち歩き、家にもiPadがある人は珍しいだろう。
またそんなに所有する必然性も無い。

しかし、AppleWATCHであればどうだろうか。
普段使いのノーマルAppleWATCH、ジョギング用のAppleWATCH SPORT、パーティドレスを着た時のAppleWATCH Editionと、その時その時のシーンに合わせて付け替えたくなるのでは無いだろうか。
そうなれば、一人で何個も買う人がiPhoneなどに比べれば断然多い。
例えが適当かどうか判らないが、今までのiPhone・iPadがAppleの「波動砲」とすれば今回のAppleWATCHは「拡散波動砲」だ。
つまり、ストイックなまでに1つの製品を深く掘り下げたスティーブ・ジョブズ時代に対し、ティム・クック時代のAppleはiPhone5c、今回の画面の大きさが違う2種類のiPhone6を見ても解るように広く、横に広がるバリエーションでイノベーションを起こす方向なのだろう。
まとめ
スティーブ・ジョブズ時代のAppleとティム・クック時代のApple、方法は違えどAppleWATCHという新たなイノベーションを起こしてくれたのが、1Appleファンとしてとても嬉しい。
良きAppleLifeを
Written by Metal(@Metal_mac)
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