iPhone4SとSIMカード
先日、私の高3の娘に、この冬の更新時にiPhoneのキャリアをauへ乗り換えようかと思う、と話したところ止めてくれと言う。
彼女の高校内ではauの電波が入らないのが理由だった。
そんな不便をAppleの技術が解消してくれるかもしれない。
先日発売されたばかりのiPad、iPad mini 3に搭載されているソフトウエアSIM、AppleSIMである。
元記事:「Apple SIM」で注目–Appleが“新手のMVNO”を手がける可能性 – ZDNet Japan
入れ替え不要のSIMカード
ご存じのとおり、SIMカードは各キャリアとiPhone・セルラー版iPadを繋ぐ小さなチップだ。
現状ではSIMフリー版のiPhoneなどで格安のMVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMを使おうとすれば、物理的にSIMを抜き差ししなければならない。
AppleSIMとは、ソフトウエア的にSIMカードを作り、必要に応じて使用者側がキャリアを自由に選べるようにする技術だ。
もちろん、キャリアとの連携が必要になり、現在対応しているのは米国3社・英国1社のキャリアだけらしいが、これが日本でも普及すると冒頭のような悩みが解消する。
つまり、その時々に応じて「ここはauが入らないからソフトバンクにしよう」とiPhoneやiPad側で自由に変更できるのだ。
独自サービスとしてのAppleSIM
しかし、元記事には通信事業者にとってもっと恐ろしい噂が載っていた。
「iPhoneを初めて立ち上げたとき(初期設定時)に、競合する携帯通信4社からのオファー(加入促進の料金割引など)が画面上に表示される」「AppleがMVNOとしてユーザーに通信料金を請求する/一番安いサービスを常に探すのはApple側がやってくれる」
つまり、Appleが音楽レーベルの元締めとなってiTunesのサービスを展開しているように、AppleがMVNOの元締めになろうというのだ。
そうなれば、大手キャリアを巻き込んで通信料金の体系はおろか、通信事業者自体のありようが大きく変わるかもしれない。
まとめ
今後どのような展開になるのか全く分からない。
「固定収入が見込めなくなるようなプランに通信事業者が対応するだろうか?」と疑問を持つ人がいるかもしれない。
しかし、AppleがiPhoneを人質に大手通信事業者へ対応を迫れば。。。
案外簡単に事は進むのかもしれない。
元記事:「Apple SIM」で注目–Appleが“新手のMVNO”を手がける可能性 – ZDNet Japan
良きAppleLifeを
Written by Metal(@Metal_mac)
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