photo by 噂:完全新作な12インチMacBook Air。デザインのそぎ落とし具合がすごい : ギズモード・ジャパン
【追記】この噂に上がった12インチMacBook Airが2ヶ月後に新MacBookとなって発売されました。
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噂のMacBook Air12インチの流出?画像が話題になっている。
記事によると、このMacにあるポートは、電源を兼ねた新しいUSB規格「Type-C」のポートとイヤホンジャックだけで、他にはUSBコネクタもThunderboltポートも無い。
これは、Appleのコードレス化戦略からすると当然の流れかもしれない。
Appleのコードレス化戦略
Appleの極力周辺機器周りをシンプルにする戦略はだいぶ前から始まっている。
初代iMacでは、当時カオス状態になっていたSCSIなどのインターフェース(外部機器と接続する規格)をUSB規格のみとした。
また、初代MacBookAirでは、同じネットワーク内にある他のMac・PCの光学ドライブを借用(共有)できるリモートディスク機能を搭載。
ノート型には当たり前だった光学ドライブを廃した。
その後、MacBook ProRetinaや、iMac、昨年はMac miniの光学ドライブも無くしたのはご存じのとおり。
以前、スティーブジョブズが基調講演か何かで、「パーソナルコンピュータの裏側がコードだらけなのは美しくない、だからワイヤレスにするんだ」という事を言っていたように記憶している。
iOSデバイスの場合
今回の電源供給にも使えるUSB「Type-C」は、iOSデバイスに使用しているLightningコネクタと全く同じ機能を持っている。
つまり、データ通信と充電を兼ね備えた規格だ。
iPadなどのiOSデバイスには、ご存じのとおりSDカードスロットもUSBポートも無い。
もちろん、コネクタが販売されているのでそれを装着すれば使えるようになるが、それほど売れているとは思えないし、使っている人も見たことが無い。
私も初代iPadを購入した際に同時注文したが、結局活用することも無く無駄遣いに終わった。
iPad発売当時は、「ポートが無いのは不便だ」などの声もあったが、その後クラウドサービスの急速な発展により、無くても何ら不自由を感じていない。
かえってiOS機器からインターネットに慣れ親しみ始めたユーザー層には、あれこれポートがあっても混乱するだけで、使いこなしていると限らない。
先日、私の知り合いもアンドロイド端末のバックアップ用にSDカードを買ってきたが、規格が違うので使えないと嘆いていた。
であれば、余分なコストをかけるより、バッサリ切った方がシンプルで良い。
まとめ
自宅ではこれまでネットワーク環境が遅かったため、1階にあるAirMac Extremeから2階の自室まで、有線のイーサーネットコードを引いていた。
しかし、新しいAirMacExtreme802.11ac環境になってから、Wi-Fiだけの環境で何の不便も無くなったため撤廃した。
そんなWi-Fiの高速化、光回線やLTEなど高速回線が普及し、インターネットのインフラが整備されてきた現在。
今回MacBookAir12インチの仕様になったのは、当然の進化であり驚くことも無いだろう。
※もちろん本当に発売されたらの話だが…
繰り返しになるが、現状でも光学ドライブは前述のリモートディスク、ストレージはiCloudなどのクラウドダービス、ディスプレイポートはAirPlayでの外部モニタ出力で代用すればそう不便な事は無い。
このまま進化が進めば、給電コードも無くし電源供給は「非接触電力伝送」、イヤホンジャックも無くしBluetooth接続のみ。
近い将来、そんな全くポートレスのノート型Macが登場しても不思議では無い。
スティーブジョブズが理想とした、ワイヤレスでクールな環境がもうそこまで来ているのかもしれない。
良きAppleライフを
Written by Metal(@Metal_mac)
こんな記事も書いとるよ