
2015年2月14日VALENTINE DAYに東京で開催されたMac大好きな人が集まるイベントに参加しました。
このイベントはMac発売30周年を記念して、日本でもMacについて語り合いたい!という趣旨で開催され、これまでにも昨年2014年11月に神戸で開催された神戸ITフェスティバル2014や 今年1月のAUGM大阪 January 2015の中でも「パーソナルコンピューティングのこれまでの30年とこれからの30年」というテーマで講演やパネルディスカッションが開催されましたが、今回もその流れを受けて東京で開催されたものです。
iPhone、iPadを使っていてもMacは使ったことが無いひとも多いはず。
(と勝手に決めるw)
Macというとなんだかマニアが使うものだろうとか、操作がウィンドウズに比べて難しいんじゃ無いだろうか?
と想像して、今一歩踏み込めない方も多いかもしれません。
(これも勝手に決めるw)
実際は、全く逆でMacを使っていると、他のパーソナルコンピュータは私にとって難解すぎ。(T_T)
今回のイベントも、ある意味そんな私のような人達のためのイベントだったのです。
見出し
場所
開催場所は、東京イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA。
とってもオシャレで近未来的な雰囲気がする空間でした。
ビンテージMac
プレゼン会場の後ろには、有志が持ち寄ったMacなどが所狭しと並んでいました。
私がMacを使い出したのは、Bondi blue(ボンダイブルー)の初代iMacから。
まだまだ、Mac使いとしては新参者です。
ここに並んだ歴代Macは見るのは初めての物が多く、他のMacユーザーの方達にいろいろ教えていただきました。






Macへの思いを語る講演
AUGMなどでお馴染みITライターの林信行 氏、神戸大学の杉本真樹先生、IT技術コンサルタント 大久保丞さんの講演がありました。
林信行 氏
Mac黎明期からAppleが成長していく過程について講演されました。
1990年代、スティーブ・ジョブズがAppleを離れていた間に混沌としてしまったMacラインナップ。
ジョブズが復帰して、4つのカテゴリ(プロ用デスクトップとノート型、コンシューマー用デスクトップとノート型)に話など、興味深いエピソードがたくさん紹介されました。

そしてMac(Macintosh)は、「Rest of Us」、コンピューターを専門で扱う特別な人々が使うものではなく、その他残された私達、つまり一般人が使いやすいように設計されたパーソナルコンピュータであると語りました。

この精神は、Macだけではなく、Apple製品全般に感じるスピリットです。
iPhoneが、何故あれだけ爆発的に売れるかを考えてみれば解るでしょう。
その設計思想が人々の心に寄り添い、多くの人々に受け入れられているからです。
そして、これから先の30年を作っていくのは、我々自身であると最後を締めくくりました。

神戸大学の杉本真樹先生
この方は、昨年AppleがMac生誕30周年を記念して選んだ、Macを使ってイノベーションを起こした方。
選出された2人の日本人の中のお一人です。
先生は、MacやiPadを手術室へ持ち込んで、初めてオペをしたイノベーターで、プロジェクションマッピングという言葉が無かった時代に、患者さんの臓器を身体に投影して手術を行ったとのこと。

このMac30周年を祝うイベントも、真樹先生の提案で始まったそうです。
Appleのビデオ制作時の「ここだけの話」もたくさん聴くことができました。
(だからココには書けないw)
またお医者さんならではのMacの愛(め)で方が面白く、MacをCTスキャンしてデータ化されているそうです。
こうするとバラさなくてもネジ一本一本の配置まで解ります。

初代iMacは上からのCT画像が一番美しいとのことでした。
来る3月29日(日)杉本先生が主催するAUG神戸とSMUG(三田MacUsersGroup)・りんごの集い(淡路島AUG)が合同で第1回 Apple User Group Meeting in 神戸を開催するそうです。
参考:AUGM in 神戸| Apple User Group KOBE

私もできれば参加したいのですが、年度末だし難しいかな〜って思案中。
IT技術コンサルタント 大久保丞 氏

主にOSXサーバーについての講演でした。
誕生した頃のOXサーバーは高価でしたが、現在は2000円でMac App Storeから2000円でダウンロード購入できるそうです。
複数台のMacを管理するのであれば、このサーバーを導入しバックアップ等を取るなど、効率よくMacを運用できるためわずか数台であっても導入する価値は大きいそうです。
それぞれが、MacやApple製品への思いを発表され、とっても濃い内容でした。
AppleClip公開録音
ゲストにMac関連雑誌のライターをされている柴田文彦 氏を迎えて、ポッドキャストAppleCLIP(Appleクリップ )の公開録音がありました。

柴田氏の著書、「レボリューション・イン・ザ・バレー ―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏」を話題の中心にMacintosh開発者の話や開発の歴史についてトークが繰り広げられました。
詳しくは、毎週金曜日の夜に配信されるAppleCLIPをどうぞ。
熱いトーク
2回ほどトークショー的な感じで主催者の方々による雑談コーナーがあったのですが、みんなが階段に腰を下ろして少年のように目をキラキラさせて昔のMacを語る姿は、見ていて暖かい気持ちになりました。
※Macとの出会いを語る1回目
※予想外に進行が早かったので急遽編成された主催者によるトークショー
パーソナルコンピュータは、今でこそ各家庭に普通に有り、また職場にあるのが当たり前ですが、インターネット以前の黎明期ではホントのマニアしか持っていない代物でした。
趣味の域を出ないデバイスだったのです。
そんな語らいがリラックスした様子で語られ、私も聴いていて楽しかったです。
ゆづちゃんこと、弓月ひろみさんの提案で、『#Mac30jp』 のハッシュタグにてApple関連グッズの自慢大会をしようということになりました。
珍しいグッズなどを持っていらっしゃる方は思う存分自慢してくださいませ。
私もあげておきます。
ベンダーブース等
当日、ブースを設置されていたベンダーさん達のアピールコーナーもありました。
数が多いので、企業名と製品などをご紹介します。(登場順)
まとめ
みなさん、興味深いお話だったのですが、中でも杉本真樹先生の熱い言葉が印象的でした。
「Macは道具に過ぎない、スティーブ・ジョブズやAppleが目指すのは人間にとっての脳の自転車、人間の能力を何倍にもするデバイス。だからMacを所有しているだけではなく、Macを使って何を生み出すかが重要だ」
受動的な使い方をするのであれば、はっきり言ってMacは必要ありません。
しかし、何かを生み出そうとした場合、iPhone・iPadよりも使いやすく楽しいのがMacなのです。
絵を描きたい、音楽を作りたい、画像を編集したい、動画を作りたい、ブログを書きたい。
私にしても、Macがこの世に無かったらブログを書く気にはならなかったでしょう。
それほどMacを触っているだけで楽しいのです。
インターネットの普及によって、個人の情報発信や独り立ちが容易にできる世の中になりました。
これを利用するのは「Rest of Us」私達一般人。
そして、林信行氏の講演にあったように、これからの30年を作るのも私達一般人。
そんな人間でも独りで世に立ち向かうことができるツール、それがMacなのです。
※久々に熱く語ってしまいました。(^_^;
続き:とってもマニアックなMacのイベントMac30inTokyoへ参加しました -懇親会編-
良きMacLifeを
【追記】
このイベントに関しては、下記ブログ記事(外部リンク)も参考になります。
Written by Metal(@Metal_mac)
こんな記事も書いとるよ
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