米Microsoftが7月21日(現地時間)に発表した2015年度第4四半期 (4月-6月)決算は、31億9500万ドルの赤字だった。PC需要の低迷に加えて、携帯ハードウエア事業のリストラ費用—中略—売上高は221億8000万ドルで前年同期比5%減だった。(本文抜粋)
先月の記事になりますが、BIGLOBEニュースがこの2つを比較して、読者の反応を見ていました。
元サイト:Apple増益 MS過去最大の赤字 – BIGLOBEニュース
読者の反応としては悲喜こもごもでいろんな意見がありましたが、この記事だけならぶっちゃけ私にとってはどうでも良かったw。
しかし、もう一つの記事を読んで、時代の流れは皮肉なものだな〜と感じました。
参考:OS X Yosemite環境のBootCampで、Windows 10のサポート開始 | マイナビニュース
ブートキャンプの始まり
もともと、MacにWindowsのOSをインストール出来るようになったのは2006年にIntel(インテル)のプロセッサーを使うようになってから。
つまり、インテルMacの誕生からです。
2005年のWWDCでインテルのCPUへ移行する(それまではIBM社製のPowerPC)ってジョブズ氏が発表し、当時のAppleファンはおったまげました。
MacのCMの最後に『インテル入ってる』って流れるんじゃなかろうか?とか、インテルのシールがMacに貼られるんじゃなかろうか?とかそれこそ、大混乱だったのを覚えています。
↑懐かしいジョブズのプレゼン。3分50秒頃からのインテルへの移行発表が圧巻
インテルのCPUを使うってだけでそんな状況ですから、MacでWindowsが動くなんてもう嬉しいやら悲しいやら。
(どっちや!)
『OSXは最初(5年前)からインテルプロセッサーでも動くように設計されていた』という発表に身震いしたものでした。
せっかくインテルプロセッサーにしたんだから、Windowsも動くようにしちゃえってことだったんでしょうが、私はウィンドウズユーザーにもMacを買って貰うための戦略だったと思っています。
もともとオシャレなデザインですから、ハードとしてのMacも評判は良かった。
そこにネイティブでWindowsが動いちゃうんだから、MacとWindowsの両方を使っているユーザーのみならず、ネイティブのウィンドウズユーザーにとっても魅力がグンっと増したわけです。
また20005年といえば、Microsoft Windows XPの全盛期。
Microsoftの絶頂期と言っても過言では無いでしょう。
そんな時期に、『Windowsが動くMacを発売する』、なかなかよく考えられた戦略だと思います。
Windows10の普及とMac
時代は変わり、現在は冒頭の記事のように立場は逆転しています。
そして、Microsoftは、Windows10を発表、しかもこれから先は新しいバージョンのOSを出さないと宣言しています。
参考:Enterprise IT Kaleidoscope:Windows 10は最後のメジャーアップグレードになる? (1/2) – ITmedia エンタープライズ
これで、MacもWindowsも、くしくも同じ「10」を冠するOSになったわけですが、これ以降に新しいOSを出さないと宣言するところにMicrosoftの現状と、このOSにかける意気込みを感じます。
Microsoftはかつて、Appleが初代iMacに社運をかけたように、Windows10に社運をかけているのかもしれません。
そして、Windowsの成績が振るわない原因の1つがPCの売り上げ低迷がある一方、Macは過去最高の売り上げです。
つまり、絶対的な台数は違うものの、Macを売るために搭載したブートキャンプが、今度はWindows10の普及の一助となるかもしれません。
かつては、Windowsが動くことをアピールして売り上げを上げようとしたMac。
今度は、Windowsを普及するためにMacが手伝うことになる。
ここに、10年の時を経て2社の立場の逆転というか、栄枯盛衰を感じるわけです。
まとめ
私もインテルMacを買った当時、物珍しくてヤフオクでWindowsXPを購入、ブートキャンプで動かしたことがあります。
しかし、再起動が面倒なのと、Windowsをわざわざ起動しなくても自分の環境では全く不便が無いこと、改めてMacOSが使いやすいことが解り、いつしかハードディスクのゴミと化しました。
さぁ、ウィンドウズユーザーのみなさん、Windows機としてのMac、使ってみませんか?
良きMacライフを
Written by Metal(@Metal_mac)
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