最近心理学に凝ってきた メタル(@Metal_mac)です。
先日、人の性格や行動する特徴、考え方が理解出来るエニアグラムについて書きましたが、今回紹介する本には、人と人が揉めごと、争いごとになっていく様が解説されていました。
つまり、人間関係ってこうやってこじれて行くんだ、というのがよく理解できる本なのです。
「大嫌いな人間がいる」「話すといつも喧嘩になる相手がいる」「周りの人間がバカに見える」「いつか首を絞めてやりたい奴がいる」「職場からいなくなって欲しい人間がいる」
そういう人には是非読んで欲しい本です。
本の概要
簡単に本の内容を説明しますと。
ヘッドハンティングされた優秀なサラリーマンが、新しい会社に入ってバリバリ仕事をするんですが、ある時ミスをした部下に対して厳しく当たってしまう。
それを悟った会社の幹部が、対話形式でその会社の伝統的な心理セラピーを対話形式で繰り広げる ってストーリー展開です。
以前紹介したアドラー心理学の嫌われる勇気も対話形式で話が進みますが、こちらは舞台がアメリカなので、少々垢抜けた感じです。
主人公は、妻や元会社の上司などと上手くいかず、仕事はバリバリできるけど人間関係は上手くいっていません。
そんな主人公が会社幹部のセラピーを通じて、人間として成長していく様が描かれています。
周りの人間がバカに見える
約10年前、軽いうつを患い始めた頃、まさしく私は職場でこう思って毎日を過ごしていました。
他人がバカに見えるのです。
「何でこんなことができないんだ!」
「何回言えばわかるんだ!」
「どうしてそんなことをするんだ!」etc
いつもそう心の中で叫んだり、時には怒りを爆発させていました。
そうやって他人が見えると、相手のことを信用できなくなって、依頼していた仕事も自分で全部やり直さないと安心できなくなり、挙げ句の果てには「全部俺にやらせやがって、お前ら何やってんだ!」と爆発してみたりと…
(~_~;)
バカですよねw
でも同時に、心の底でどうしてこうなってしまうんだろう?と不思議だったのです。
その謎が、この本を読んで解けてスッキリしました。
「自己欺瞞(じこぎまん)」という箱に入り、他人を見下して、物としか見ていなかったのですね。
あ〜、今考えるとホント嫌な人間だった>私
そんなに怖いの?
そんな頃、私がやっちまったエピソードがあります。
他部署の人間にある報告書を依頼していたのですが、いつまで経ってもできあがってこないので、担当が休みの時に家まで電話をかけて「早く出せ」と請求したことがあります。
今考えると、きちんと期限を切って依頼するべきだったのですが、「そんなことぐらい分かるだろう」と思って明確な期限は切っていませんでした。
私の方は、決済の都合があるのでどうにもならずにやったのですが、やはり、相手を「人」ではなく「物」として見ていたんでしょうね。
しばらくしてから、相手と顔を合わせた時に「今度は期限を守れよ」と言うと、相手は急に直立不動になってました。
とっても怖かったのでしょう。(^_^;
今思うと可哀相なことをしました…
このように、自分の都合だけで物事を考えて「上から目線」で相手と接してしまうと対話になりません。
言われた方も面白くない。
そこに「 愛 」は無いですよね。
本を読んで実践してみた
この本を読んでから、例のうまくいっていなかった上司に対する接し方を変えました。
エニアグラムでわかった対処法と、この本で学んだ「相手に寄り添って一緒に問題について考える」ことで、上司の私に対する態度が明らかに変わってきました。
それまでは、私の問いや言葉に対してキツイ言い方をしていたのですが、最近はそうでもなくなったのです。
やはり、こちらから寄り添って態度を変えると相手も変わってくるのですね。
この本の言葉を借りると、「自分が箱から出ることで、相手も箱から出た」ようです。
まとめ
『人間ってこんな風に自分の「箱」に閉じこもったり、人を箱に入れてしまって人間関係がこじれていくんだな』と客観的にダークサイドに落ちている人の心理が、うまく解説されていました。
私は、前述したような自分の過去の経験と相まって、とても興味深く、そして一気に読んでしまいました。
アドラー心理学では、他人は変えられない、変えられるのは自分だけがキーワードでしたが、今回のキーワードは、自分が変われば相手も変わるですね。
良き人生を
Written by メタル(@Metal_mac)
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