3月6日神戸市で開催されたAUGM KOBE 2016(Apple User Group Meeting in 神戸)& CrazyOnes @ KOBEへ参加してきました。
今年2回目のイベントですが、他で開催されているAUGMのそれとは異なり、トークイベントが中心のAUGM。
主催者は、AppleがMac30周年でMacを使ってイノベーションを起こした人物に選んだ神戸大学准教授杉本真樹先生。
冒頭のYouTube動画にあるように、とってもリアルにクレイジーな人たちが集合するイベントでした。
基調講演
午前中は基調講演が二つありました。
なんとも贅沢な基調講演です。
杉本真樹 氏

医療分野でテクノロジーがどのように使われているかの紹介でした。
大きく分けて3つの使われ方があるそうです。
- 可視化
- 可触化
- 一体化
可視化は、プロジェクションマッピングやVR(バーチャルリアリティ)などによるもの。
患者さんの体をあらかじめ内臓や骨格などをCTスキャンにより可視化。
それを手術を行う時に患者さんの体に投影して手術を行ったのです。
そうすることによって、内臓の位置や血管の位置が丸わかり。
安全に手術を行うことができたそうです。
また、あたかも目の前にあるようにバーチャルリアリティ化できるソフトウエアを使って、臓器を裏返してみたりすることができるそうです。

可触化は、3Dプリンターで臓器を再現、その臓器を医学生の教材や手術の練習に活用しているそうです。
また同じくお腹の中の胎児を再現して、出産前に触れるようにしたことで両親に一層愛情を持ってもらえたそうです。
ストラップにして父親にプレゼントすると浮気防止のおまじないになるとか…
一体化は、RICOH THETAに代表される全天球型カメラを使って、あたかも患者の身体の中に入り込んだような感覚を得ることにより、内視鏡と手術を行うものとの感覚を一体化させることができるそうです。
林信行 氏
朝起きた6時の時点で、スライドは0枚だったと笑いを誘っていました。
その後、講演が始まる前には100枚まで作ったそうです。
最近はITとファッションの融合が進んでおり、アプリによる服の着せ替えや、アプリを使って自分にあった化粧をしてみるなどが簡単にできるようになっていているとのことでした。


今までは、大量生産、大量消費などにより、製品が画一化されていたものがこれからは、よりパーソナルな人それぞれに合わせた製品を必要なだけ作る社会へと変化していくとのこと。

Appleは、製品包装などで消費した紙の原材料になる木を育てるために広大な土地を購入し、そこに植林をしているそうです。
また、太陽光発電を行って工場の電力を自給したりと次世代へこの地球環境を残すために力を注いでいるとのことでした。
これは、Appleに限ったことではなく、グローバル企業は今そこに注力していて、かつての偉人たちがやってきたこと。

映画「ガダカ」のようにテクノロジーだけが先行し、人間不在になっては意味がなくAppleの理念である「テクノロジーとリベラルアーツの交差点」に立って進んでいかなければならないと力強く語っていました。
まとめ
わたしがAUGMへ参加するのは、その土地土地の人々に会うのが楽しみなのもありますが、毎回毎回こういう講演を聞くと、未来が見えるからなんです。
わたしがAppleが大好きな理由もそこにあります。
良きAUGMライフを
Written by メタル(@Metal_mac)
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