話題のiPhone SEは、税別52,800円からの料金設定で、他のiPhoneに比べてとてもリーゾナブルですよね。
まさしく、廉価版iPhone。
ここへきて、なぜ廉価版が出てきたのか?その理由を考えてみました。
中国の時はiPhone5c
廉価版iPhoneって、iPhone5cが出た頃ですから、3年ぐらい前にApple界隈で流行った言葉です。
わたしもいくつか記事を書いてます。
この時は西欧諸国や日本と比べて、所得が低い中国向けの廉価版iPhoneが出るという噂でした。
でも結局、出てきたのは機能的には落ちるものの、そう安くはないiPhone5c。
なので中国では、暴動まで起きたとか起きないとかの話もありました。
なぜなら、あの当時(2013年)は前年にiPhone5が発売され、売れに売れていた時期。
それに現在は少々陰りが出てきたものの、あの時の中国経済は絶好調。
わざわざ廉価版を出さなくても売れると考えたのでしょう。
実際、iPhone5sで、シャンパンゴールドのカラーバリエーションが出ると中国でも飛ぶように売れました。
インドでのiPhone事情
今日の日経新聞に こういう記事がありました。
Apple、インドに活路 新iPhone 4万円安い小型 :日本経済新聞
その前に従来の大画面・高性能化による「高価格化路線」とは逆の品ぞろえを加えた狙いは、今は購買力に限りがあるが将来性のあるインドなど新興国の開拓だ。
インドは、世界で中国に次いで人口が多い国。
2014年現在、中国が約13億6700万人なのに対し、インドは 12億7500万人。
3位のアメリカが、約3億2000万人なので、この2カ国がダントツで人口が多い。
そして、インドでは外国製品への関税が高いため、iPhoneは高嶺の花。
中国などが生産する安いスマートフォンにその座を奪われて大苦戦している地域なんです。
そこで、Appleが、12億人という膨大な市場を手に入れるために今回のiPhone SE、廉価版の登場となったようです。
鈍化する売れ行き
それと、理由はもう一つ、昨年あたりからiPhoneの売れ行きが一時期よりも鈍り始めたこと。
iPhone自体が成長期を過ぎてしまい、これから先の伸び率にあまり期待できないからという事情もあるでしょう。
一般的な商品の寿命からしても、もう成熟期で、この本「2022―これから10年、活躍できる人の条件」によると、2016年つまり今年の半ばにはiPhoneの成熟期も終わるだろうと書かれています。
これまでのiPhoneの路線では、もう売れなくなる。
Appleには、もうなり振り構っていられない状況ではないことがよく判っているのではないでしょうか?
まとめ
わたしは、もうiPhoneは終わりだとか、これからはWindowsPhonの時代だとも思いません。
しかし、いつまでも売れ続ける製品や商品がないのは確か。
今回の発表会は、約1時間しか行われず内容的にも薄かったので、ファンからは失望の声が多数上がっていました。
わたしも「Appleらしさが無かった」と思いましたが、よく考えてみれば廉価版とはいえiPhone SEは、iPhone 6sと同じA9チップを積みカメラも同等の性能を持っています。
やはり、安かろう悪かろうの製品は売らないというAppleの信念は生きています。
Appleは、大きく飛躍するため、今はいろいろなことに耐えている準備期間なのかもしれません。
たとえiPhoneの時代が終わったとしても、Appleはそれに代わる大ヒット商品で再び世界に衝撃を与えるとわたしは信じています。
良きAppleライフを
Written by メタル(@Metal_mac)
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