ここでいう「親の呪い」とは、ほぼすべての人達が知らず知らずの間に受けている、幼少期の親の価値観を意味しています。
わたしが通っているNLP講座では、様々な人の悩みに対する対処や解決方法などを教えてもらうのですが、悩みの多くに親の影が見えるのです。
多かれ少なかれ、子供の頃は親の影響を受けます。
親に捨てられたら、自力では生きていけないので幼少期の子供は、本能的に親から見捨てられ、嫌われることを恐れます。
なので、無条件で親の教えを守り、見捨てられないように生きようとします。
前向きな教えなら問題はないのですが、往々にしてネガティブな価値観の場合が少なくありません。
親の口癖
わたしの母親の呪いは、「出る杭は打たれる」でした。
人より目立ってはいけない、人と同じことをしていれば安心だ
という価値観があります。
もちろん他人と協調することはとても大切なことですが、それが行き過ぎてしまっては,他人の行動が判断の基準となり、自分自身を苦しめることになります。
また子供のころ家庭内で金銭トラブルが絶えず、親同士の喧嘩が絶えなかった幼少期を過ごした子供は、お金を使うことが悪いことだという価値観を持つかもしれません。
お金を使うと不幸になる
という価値観ですね。
こういう価値観が根強く残っていると、幸せになるためにお金を使うこと自体に抵抗感が生まれ、有効なお金の使い方もできなくなってしまいます。
あなた自身も「こうあるべきだ」、「こうしなければならない」、という価値観を知らず知らずのうちに心の奥底に押し込めているのではないでしょうか?
ネガティブなことや、それぞれの価値観があることが悪いことではなく、それによって幸せを感じることができないのは悲しいことですよね。
価値観

わたし自身、前述の価値観(出る杭は打たれる)によって長い間、人前に出るのが苦手でした。
今、わたしの周りにいる人たちには信じられないかもしれませんが…(^_^;
人見知りが激しくて、人前に出ると緊張して上がってしまい脚がブルブル震えました。
ですから、知らない人のグループに入ってくことができず、話すこともできずにいました。
変わったのは、50歳近くに母親が亡くなってからのことです。
不謹慎かもしれませんが、葬式が終わってホッとした後、何か解放されたような気がしたのでした。
そんな折に、Appleの話ができる仲間が欲しくてユーザーグループを始めたり、AUGMへ参加したりするうちに本当の自分に気がついたのです。
どうしたら解放されるのか?
もし、皆さんが自分の中に「変わりたい」という部分があったら、それまで自分の中にあった価値観(自分の常識)を疑ってみてください。
わたしの場合であれば人見知りですね。
知らない人に話しかけられないという悩みがあれば、あえてそれをしたらどうなるか?と考えてみてください。
多分、無視されるとか変な奴だと思われるなどのネガティブなざわっとした感情を感じると思います。
そして、こう考えてみてください。
それは本当だろうか?
そして、自分の心の中から本当だという答えが返ってきたら、具体的にいつそんな風に冷たくされたのか思い出してください。
もし、そういう事実があったのであれば、その時の状況をよく思い出して「相手の正面から話しかけていたか?」「声は相手に届いていたのだろうか?」と疑ってみてください。
少なくともわたしは、AUGMへ出かけて数多くの知らない方達に話しかけましたが、一度も無視したり冷たくあしらわれたりすることはありませんでした。
それどころか、皆さん喜んで話をしてくれました。
まとめ

もし、皆さんが今回の話を読んで、イラとしたり心がざわついたらそこが深層心理に根強く残っている「親の価値観」かもしれません。
わたしがうつを発症する前は、こうしなければならない、こうであらなければならないという価値観に囚われていました。
今思えば、価値観は人によって違うし、常識も人によって様々です。
こうしなければならない、こうであらなければならないという信念を持つのはいいと思いますが、それに囚われ自分自身が苦しい思いをしていないか?よく考えてみてはいかがでしょうか。
もし、苦しんでいるのであれば、それが本当に自分の価値観なのか、親の呪いなのかをじっくり考えてみてくださいませ。
そして、あえてそれをしたらどうなるか?と想像力を働かせると本当の自分がわかるかもしれませんよ。
Written by メタル(@Metal_mac)
今回参考にした図書
親の価値観を子どもがどうして無条件に受け入れるのかがよくわかります。
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