海上にガソリンスタンドはありません ボートのエンジントラブルには気をつけて

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ボート

プレジャーボート、いわゆるガソリンで走るモーターボートがよく海上保安庁へ助けを求めてくるんですが、多いのはこの手のトラブルです。

ガス欠バッテリーあがり整備不良

陸上を走る車だと、ほとんどがガソリンスタンドへ行けば治るようなトラブルです。

しかし、残念ながら海上にガソリンスタンドはありません。

ここで、みなさんは「つまらないトラブルで出動させられてご苦労さま」って思いました?

それは、ハッキリいって素人の海をなめている考え方。

この手の事案は一歩間違うと、人命を伴う重大事故になるんです。

 

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ガス欠

燃料タンクの中に、どれだけガソリンが入っているかは一応チェックするんでしょうが、いつ入れたものか確認しない場合が多いんです。

大きいプレジャーボートは、燃料計もあるし、マリーナなどで管理しているケースが多いからキチンとしているんですが、いちばんトラブルが多いのは和船型で船外機付きのボート。

船長が、燃費を間違えてガス欠になることもあります。

また、こういう船のガソリンタンクは、たいがい小さくて持ち運び式。

オーナーがいちいち持ち帰るのが面倒なので、ガソリンタンクを船の中に入れっぱなしにしていることが多いんですよね。

ガソリンが入っていても、こういう船は基本野ざらしなので、気温の変化などでガソリンが変質しやすくて底に水が溜まるケースがあるんですよ。

同じように、大きいプレジャーボートでも長い間乗っていないと、こういうことがよくあります。

係留されている港を出て、しばらくは調子よく走っているのにそのうち、スコスコってエンジンが止まっちゃうんです。

このガソリンタンクに水が溜まるのは、自動車でもよくあるケースなんですが、船外機のような小さいエンジンだと少しの水でも動かなってしまします。

 

バッテリーあがり

バッテリーが上がった場合、自動車だと近くの車に応援を頼んでバッテリーをコードで繋いで ぶるるん!ってエンジンをかければ大概オッケーなんですが、海上だと周りに船がいない場合がほとんど。

よくあるのが、釣りをしていて帰ろうとするときにエンジンがかからないケース。

特に夕暮れが迫り来る頃に、帰ろうとしてこういう状態になると大変。

陸上のみなさんは、たぶん海上の夜がどれだけ怖いか想像も付かないかもしれませんが、日が沈んで、月も出てない状態では真っ暗闇です。

もちろん、工業地帯の工場の明かりなどで周りが明るければまだいいですが、ほとんどの場合、他の船から存在が判らなくなります。

ということは、衝突されるという危険が大きくなります。

バッテリーが上がっていると、明かりも付けられないのでなおのことですね。

巡視船艇が探しに行っても、場所を確実に把握するまではレーダー監視などの見張りを厳重にしないと、捜索中にぶつける可能性もあるんです。

サーチライトがあるのでは?と思われるでしょうが、サーチライトは範囲が狭いので一点しか照らせません。

しかも、海上はほとんどの場合、波があるので同じ所を照らしていることができないんです。

 

エンジントラブル・整備不良

多いのは、プラグが汚れているケース。

車ではほとんど無いのですが、昔のバイク乗りの方とかは経験がある方も多いのではないでしょうか。

いわゆる「吸い込みすぎ」というやつです。

チョークを引いたまま何回もエンジンをかけようとすると、燃料でプラグのヘッドが濡れて火花が散らなくなってエンジンがかからないトラブル。

また、船外機などガソリンエンジンは、潮気に弱いので長いこと動かさないとは、電気系統が劣化して掛かりが悪くなります。

港を出るときは問題なく動いても、バッテリーあがりと同じようにいざ帰ろうとするときにエンジンが掛からないケースがままあるんですよね。

 

刑法129条過失往来危険

このような、トラブルが海上で発生すると陸上のようにお咎め無しというわけにはいかないんです。

海上で動けなくなった場合、漂流や転覆する生命に関わる危険があるため、責任者の過失が認められると刑法が適用されます。

(過失往来危険)
第一二九条 過失により、汽車、電車若しくは艦船の往来の危険を生じさせ、又は汽車若しくは電車を転覆させ、若しくは破壊し、若しくは艦船を転覆させ、沈没させ、若しくは破壊した者は、三十万円以下の罰金に処する。
2 その業務に従事する者が前項の罪を犯したときは、三年以下の禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。

via: 刑法

また、同乗者に対する責任も問われます。

船には発航前点検が義務づけられているのは、船舶免許を取る際にしっかりと教えられているはずです。

なので、この点検を怠ってこのようなトラブルを起こした場合は、上記のような責任問題になりますからお気を付けて。

 

まとめ

陸上の自動車なら、周りに人もいるだろうし、助けも呼びやすいから滅多に重大事故にはならないでしょう。

しかし、海上では前述の通り転覆や漂流する危険があるので、このようなトラブルは生命の危機に直結します。

この春は、陽気もよくなってきたし、久しぶりに釣りへも行くか!という方も多いでしょうがくれぐれも気をつけてくださいませ。

Written by メタル(@Metal_mac

 

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