私の周りにいる起業家やビジネスで成功している人を見ると、お金に対して攻めの姿勢を感じます。
つまり、自分でお金を儲けようといろいろ考えているんです。
お金を儲けるというと、マイナスイメージがあるかもしれませんが、ここが私も起業前と起業後で大きく変わったポイント。
お金を儲けるとは価値の提供だと腑に落ちたんです。
価値を提供した見返りにお客様からいただくもの。
ですよね。
だからまっとうな商売をやっている人、ビジネスで稼いでいる人は、それだけ世間に貢献しているって事なんですよ。
でも、ただ提供すればお金になるわけじゃなく、マネタイズするためには仕組みが必要です。
その仕組みを作ることができるかどうかが、成功するかどうかの分かれ目のような気がします。
お駄賃思想
夢をかなえるゾウにも書かれていましたが、お駄賃を貰えるから仕事をするという考え方だと、「嫌なことの代償=お金」という考え方になってしまいます。
そして、「お金をいっぱい持っている人」=「嫌なことをいっぱいやっている人」=「悪いことをいっぱいやっている人」という図式がめでたく成立するわけです。
こうして、お駄賃思想でお金を稼いでいると、どうしても「嫌なこと」が根底にあるので、働いていても楽しくありません。
「働くこと=ネガティブ」になってしまいがちです。
極端な場合だと「仕事だからやっている=お金にならないとやらない」という考えに陥ります。
もちろん働いた対価は貰わないといけないんですが、こういう考え方でいると、心が淋しくなりませんか。
本来、仕事をするのは世の中に貢献するためだと思うんですけどね。
なので、そもそも、このお駄賃思想から脱却しないと、ビジネスってできないと思うんです。
ビジネスやってなくても仕事で貢献感を得られているのなら、良いんですが、得られていないと苦しくなってしまします。
そして、私のようにサラリーマンを辞めてしまうこともあるでしょう。
「仕事=苦しい」からそこから逃れるためにサボったり、憂さ晴らしをしたり愚痴を言ったりします。
サラリーマンやっている時代から、愚痴を言うのは嫌いだったのですが、憂さ晴らしに酒を飲んでよく家族に迷惑をかけました。
単身赴任していたときには、酔っ払って道で寝ていたこともありましたね。
そして、そんなことをやっている自分を好きにはなれませんでした。
余談ですが「愚痴」とは仏教用語。
仏教用語。愚かなこと。無知によって惑わされ,すべての事象に関してその真理をみない心の状態をいう。
via: 愚痴(ぐち)とは – コトバンク
つまり、愚痴を言うことは、「私はバカだ、何にも解っていない、ね!私って愚かでしょ」と言いふらすようなものなんです。
だから、すごく恥ずかしいこと。
わたしも、サラリーマン時代に結構言ってましたけどね。
起業家の場合は、「愚痴を言う暇があったら、どうやったら上手く行くか考えなきゃ」って思想になります。
なにも、起業家が良い、サラリーマンが悪いって単純な話じゃなく、こんな思想になりがちだって事です。
収入の入口
最近は、副業OKの会社も増えたようですが、サラリーマンの場合は、入ってくる収入の入口が限られているので、どうしても守る意識(出費を減らす)が強くなります。
守る意識が強いと、やはり守りはネガティブなので、だんだん苦しくなる。
出費を減らすことが目的となるので、人生を楽しめなくなってしまう。
だから、ますます心が苦しくなり、憂さ晴らしや愚痴を言うというネガティブな循環になりかねません。
起業する場合は、長年やってきた仕事の延長線上や副業で徐々にスキルを付けてから起業するのが王道でしょうが、私の場合は国家公務員で潰しも効かなかったので辞めただけです。
もし、あなたが起業を考えているのなら、次の仕事の目処が立ってから起業した方が良いですよ。
退職金があるとはいえ、次のビジネスで稼ぐことができるようになるまで、何年かかるか解らないので、いきなり辞めるのはやっぱりリスクが大きいです。
セブンポケッツっていうんですか、複数の収入を得たいという方から相談を受けることもあるんですが、最初から複数の収入源を持とうとするのはオススメできません。
最初からいろいろやると、力が分散するので効率が悪くなります。
脳も切り替えなければならないので、なかなかアイデアがでてきません。
一つのポケットがある程度稼ぐことができるようになってから、次に行った方が良いですね。
マネタイズできる仕組みを作るのは、それなりに大変なので、モノになるまで時間がかかるんです。
一つ一つものにしていきましょう。
仕事を辞めて時間がいっぱいあってあれこれできそうですが、案外思った通りに捗りません。
10個計画しても、満足にできるのはせいぜい3つぐらいですね。
ただし、それぞれが相互作用で稼ぐことができる場合はOK。
例えば、ブログのアドセンスやアフィリエイト収入とブランディングとか。
起業とボランティアの違い
起業とボランティアって両方とも、世間に役立つことをしているんですが、何処が違うんでしょう?
冒頭に書いたとおり、起業家の場合、どうやったら人に貢献できるかを考え、それをどうマネタイズ化するか?を考えています。
後半のマネタイズ化を考えていないのがボランティア活動。
ボランティア活動は、とっても素晴らしいんですが、マネタイズ化できないので長続きしません。
資金のバックグラウンドが無いので、「その時だけ」になってしまって、継続的支援ができなんです。
一番良いのは、ボランティア活動をやっていて、そこにお金が廻る仕組みがあればいいんですが、「お金儲け=悪」みたいな考え方だと活動できなくなってしまいます。
まとめ
起業して解ったのは、やはり自分の好きなことをやって、人に貢献できて、そこにお金が廻る仕組みがあれば最高って事です。
前述のとおり、起業は攻めの姿勢なので、やっていて楽しいし、好きなことをやっているので無理なく継続できる。
子供の頃から、やりたいことしかやらない私には合っていると思いました。
上手くいかないことがほとんどですが、それでも好きなことをやっているから、まっ いっかと毎日幸せを感じて生きることができるんです。
もちろん、攻めはいつも成功するとは限らないので、長く継続するためには守りも大事。
起業して一番身にしみたのは、お金は攻守のバランスが大切だって事です。
そして、起業するには多かれ少なかれリスクが伴うので、覚悟も必要。
また、大変なことを乗り越えるために心を整える必要もあります。
起業って、ある意味、精神修行だと感じています。
あれこれ書きましたが、このお金のブロックがあるために、せっかく起業しても上手く行かない人が多いように思ったので記事にしました。
お金に対するイメージはさまざまでしょうが、日本人ってお金儲けに抵抗がある癖に、年間何万円も宝くじを買うという変な習性があるんですよね。
なんだか矛盾した行動だと思いませんか?
宝くじに夢を掛けるぐらいなら、自分の将来に夢を持ちましょうよ。
みなさんも、お金に対するイメージをもう一度自分へ問いかけると何かが発見できるかもです。
Written by メタル(@Metal_mac)