樹木希林、黒木華、多部未華子が主演する日々是好日(にちにちこれこうじつ)が近くのイオンシネマで先行上映されていたので観てきました。
わたしは、全く茶道のことは知らないのですが、非常に日本的な作品で面白かったです。
映画の中の気づき
映画の中の台詞が、いちいち深いんです。
予告動画の中にも出てきますが、
「頭で考えないで自分の手を信じなさい」
「始めに形を作っておいて、後から心が入るもの」
「五感を使って全身でその瞬間を味わう」
など、わたし的にはグッとくる言葉が多く登場しました。
この映画は、約20年に渡って主人公典子(のりこ)の人生を茶道を通して現した映画です。
平凡な女性の典子、淡々とした日常が描かれます。
なので、退屈といえば退屈かもしれません。
だけど、どんな人の人生にもドラマがあることが解ります。
そう、人は皆人生の主人公なんですね。
黒木華
主演を務めた黒木華の演技はやはり凄い。
こういう静かな映像の中でこそ生きる役者だなって思いました。
20歳からの20年間徐々に老けていくのですが、動きや仕草もキチンと歳をとっていく。
そして、わずかな表情の変化で魅せる演技力は、素晴らしいものがありました。
彼女の作品をAmazonプライムビデオで、作品を探して観たくなりました。
日々是好日とは
元々、中国の禅語から来ている言葉。
この言葉の解釈ですが、ウィキペディアによるといろいろあるようですが、わたし的にはこれが一番しっくりきました。
禅では、過ぎてしまったことにいつまでもこだわったり、まだ来ぬ明日に期待したりしません。
目前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば、それは今までにない、素晴らしい一日となるはずです。
人間は、自分に都合の良いことがあると「今日は良い日」、都合が悪いことがあると「今日は日が悪い」などといいます。
だけど、良いも悪いも決めるのは自分の心。
別の見方をすれば、悪いと思っていたことも良いことになる。
その逆もあります。
だから、そんなこだわりを捨て「今ここを真剣に生きる」ことに注力すれば良い。
そんな教えだと思いました。
まとめ
茶道からきた一期一会という言葉がありますが、有名な茶人千利休が生きたのは戦国時代。
その日一緒にお茶を飲んだ人が、次にいつ会えるか解らない時代でした。
しかし、考えてみれば現代も同じ。
絶対に変わらないもの、確実なものこの世にありません。
「毎年同じ事ができることが幸せ」
そんな、故 樹木希林さんの台詞が心に沁みました。
ご冥福をお祈りいたします。
10月13日(土)公開
Written by ✨Change view point コーチ メタル
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