最近、Appleとサプライヤー側との問題が話題になっている。
詳しい内容については、当事者同士が裁判などで明らかにしていくだろう。
関連:日本のサプライヤが損害賠償などを求めてAppleを提訴
参考:GTアドバンスト倒産でAppleとサプライヤーの関係が表沙汰に : ギズモード・ジャパン
私は、これらの問題を目にした時に以前読んだ本の中にあったイソップ寓話を思い出した。
ガチョウと黄金の卵
ある農夫の飼っているガチョウが毎日一個ずつ黄金の卵を産み、農夫は金持ちになる。しかし、一日一個の卵が待ち切れなくなり、腹の中の全ての卵を一気に手に入れようとしてガチョウの腹を開けてしまう。ところが腹の中に金の卵はなく、その上ガチョウまで死なせてしまう。
金の卵(成果)が欲しいばかりにそれを生み出すガチョウ(資産)を殺してしまっては本末転倒、何にもならないのである。
Appleにとっては、iPhoneなどのヒット商品は大切な黄金の卵だ。
しかし、それを作るに必要な部品を作りだすサプライヤーは大切なガチョウ。
※「サプライヤー=ガチョウ」と言っているわけではないので誤解無きよう。
最近のいわゆるブラック企業についても同じ事が言える。
会社が生み出す利益は金の卵であるが、それを生み出すのは社員である。
そこで働く人こそが資産であり、その会社の宝であることは言うまでもない。
まとめ
日本にも同じ意味の言葉がある。
「人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり 」
『どれだけ城を堅固でも、人の心が離れてしまったら世を治める事はできはしない。情けが人をつなぎとめおのずと国を栄えさせるが、仇を増やしたとすれば国は滅びてしまうだろう。』
photo by 戦国武将の名言集 – NAVER まとめ
企業も人も金の卵(結果)ばかりを追い求めていると、やがて大切なモノを見失う。
今回の件に限らず、この世界全体が人(自分を含む)を大切にできる社会であって欲しいと願う。
Written by Metal(@Metal_mac)
こんな記事も書いとるよ
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