photo by iPhone – Apple(日本)
iPhoneを初め、MacBookといい、最近Appleはカラーバリエーションの展開に熱心だ。
この春に発売されたMacBookは、iPhone と同色のスペースグレイ、シルバー、ゴールドの三色を用意した。
そして今回の iPhone6s にはローズゴールドを加え、それに合わせてApple Watchスポーツモデルを同色にした。
さらにエルメスバージョンも登場したのにはビックリしたw
しかし、こういうカラーバリエーションの展開は過去にもあったのだ。
繰り返すカラバリ
iPhone以前のAppleユーザーは、カラーバリエーションというと、初代iMacの次に5色のiMac(キャンディカラー)やiPodminiのカラーバリエーションが思い出すだろう。
このiMacのカラー展開でパーソナルコンピュータをより人々の身近なものにし、iPodをただの音楽プレーヤーから、街を歩きながらヘッドフォンで音楽を聴くというファッションスタイル、つまりライフスタイルの一部へと変化させたのだ。
Appleがカラーバリエーションを揃えるのはガジェットを人の生活へ溶け込ませ、それをライフスタイルへと変えて行くたのめ繰り返し使ってきた戦略である。
photo by Appleが金色のiPhone5Sを出すワケがない…と思ったら大間違い | GGSOKU – ガジェット速報
iPhone と AppleWatch の カラーバリエーション
iPhoneが市民権を得てきたというのもあるのだろうが、新色のゴールド(5s)が追加された頃から、火がついたように売れだしたように記憶している。
もちろん、ゴールドが追加されたのは中国を意識した配色で、最初はいろいろと揶揄する声もあったが、その淡い上品なゴールドで日本でも大人気なのはご存知のとおりである。
そして、この成功が今回のカラー展開の原点だったように思う。
装飾品のような淡いシャンパンゴールドを加えることで、本来通信機器、つまり現代のハイテクを詰め込んだガジェットであるiPhoneを人が身につけるアクセサリーに変えたのだ。(このシャンパンゴールドというネーミングも秀逸)
iPhoneをどちらかというと無骨な「通信のためのガジェット」からネックレスやブレスレットのようなオシャレな新しい何かへと変化させた。
これにより優秀なスマートフォンという機能的な魅力に加え、外見的な魅力をプラスしたのだ。
そして今回、iPhone にローズゴールドを加え、Apple Watchスポーツのケースもシルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色にしてカラーコーディネートを強化し、統一感を際立たせたわけである。
またこういう遊び心が他社が出している同様のガジェット類より、iPhoneやApple Watchが好まれている1つの理由だと思う。
まとめ
ガジェットは限られたファンにしか受け入れられないが、アクセサリーは万人に好まれる。
日進月歩のテクノロジーは時として人を置いてきぼりにするが、装飾品は身に付けられて人に寄り添う。
エルメスとのコラボがその思想を象徴している。
テクノロジーとリベラルアーツの交差点。
人に優しいAppleのこのこの理念はジョブズの死後も脈々と受け継がれているのだ。
発売された当時はブラック一色、ガジェット好きの輩しか購入しなかったiPhone。
それをこれほど多くの人々が選ぶスマートフォンへ変えたのはカラーバリエーションに他ならない。
そしてこのような展開は、ティムクックだからこそ産まれたように思う。
今振り返ってみるとiPhone5cもそういった試行錯誤の一つだったのではないだろうか?
cはChallenge(チャレンジ)のcだったのかもしれない。
よきAppleライフを
Written by Metal(@Metal_mac)
サードパーティ製のベルトも充実してきたようです
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