ドラマ「嫌われる勇気」が1月12日からフジテレビ系列で放映されるようです。
「自由、そして幸せになるための勇気」の必要性を問う、アカデミックでシニカル、そして見るだけで「アドラー心理学」を学ぶことができる大人の刑事ドラマ!
via: 嫌われる勇気 – フジテレビ
アドラー心理学を知って、うつが良くなったわたしとしては、興味津々。
この「嫌われる勇気」の本の中にも書かれているんですが、その考え方を理解できてもなかなか実行するにはハードルが高いものがあります。
根っこの部分は、心理学というより「人生哲学」。
アドラーの価値観なのです。
欲張りな性格なので、今年もいろんなことをやっていきたいのですが、実は一番やりたいのはこの「アドラー心理学」を世の中に広めることなんです。
アドラー心理学の幸福の3条件
みんなよく漠然と幸せになりたいといいますが、その幸せの定義は人それぞれじゃないでしょうか?
お金がいっぱいあって、海外の高級ホテルのプールサイドで美女と戯れるのが幸せだと思う人もいるでしょうし、独りで好きなことに打ち込んで興味のあるモノに熱中するのも幸せでしょう。
それはそれでいいと思いますが、アドラーは人間が幸せだと感じる条件を明確に定義しています。
- 自分が好き(自己受容)
- 他人を無条件に信頼できる(他者信頼)
- 自分が役に立っている(貢献感)
この3つが揃ったとき、初めて人は幸せと感じると。
この上に先日記事にした目的論や全体論、自己決定性、主観主義、対人関係論など5つの理論が乗っかってきます。
アドラー心理学が劇薬の理由
「嫌われる勇気」の中にも出てきますが、このアドラー心理学の思想は劇薬だと表現されています。
つまり、受け入れ難いと感じる要素が多分にあるんです。
本の中では、その受け入れがたい部分を「青年」と「哲人」が話し合いながら解説していくという問答形式になっています。
わたしも、最近まで「自分が好き」とは思えずにいました。
自分が好きとは、自分が長所だと思うところも欠点だと思うところもそのままでいいと受け入れることなのです。
アドラー心理学では、長所も欠点もあるから人は協力し合えると考えます。
欠点があるからこそ、人の貢献感を満たすことができる。
協力し合える関係になれるということです。
逆に独りで何でもできちゃう完璧な人間は、他人の貢献感を奪う悪い奴という理論です。
人は一般化させてしまう
日本では、多くの場合「他人に迷惑をかけるな」「独りでできるようになりなさい」という教育がなされてきたので、とっても抵抗があるんじゃないでしょうか?
わたしも最初はそうでした。
この「他人に迷惑をかける」とか「独りでできるようになりなさい」という教えは間違いという意味ではありません。
これが、大人になる過程で拡大解釈されるのが問題なんです。
※心理学では、一般化といいます。
つまり、この教えが独り歩きしちゃって、本当に助けて欲しいときも「こんなことをお願いすると我が儘だと思われるんじゃ無いだろうか?」とか「迷惑だと思われるんじゃ無いだろうか?」と自分で自分の感情に蓋をしてしまい、「何故解ってくれないの!自分じゃ言えないから察して欲しいのに」という思考になってしまう可能性が高いんです。
「自分さえ我慢すればいい」と感情を抑えるのが習慣になってしまうと、息(生き)苦しいと感じ始めてストレスが溜まってしまいます。
もちろん、迷惑をかけてやろうと思ってかけるのは問題ですが、前述のように人にお願い事をするのは他人の貢献感を満たす素晴らしい行為だと考えます。
普及すれば悲惨な事件もなくなる
自分が例え動けなくても、人は存在しているだけで価値があると考えます。
この考え方が普及すれば、相模原障害者施設殺傷事件 – Wikipediaのような事件も無くなるかもしれない。
また、人は上下の関係ではなく、大人も子供も職場でも横の関係で繋がらなければならないとの思想やキチンと感情を伝えることができれば、職場の環境もよくなって、電通の事件などもなくなるんじゃないだろうかと思います。
新卒で電通に入社した女性社員、高橋まつりさんが長時間労働の末に自ら命を絶った事件が毎日のように報道されています。高橋さんのSNSには、長時間労働だけでなくパワハラやセクハラとも取れる凄まじい苦痛が綴られており、事件の痛ましさがリアルに伝わってきます。
まとめ
自分自身が、うつ状態だった頃アドラー心理学に出会って、とっても気持ちが楽になりました。
その経験もあって、アドラー心理学の考え方をもっと広めたい。
アドラー心理学を広がれば世界平和がやってくる
孫の世代に少しでも平和な世界を残してやりたい。
そうするためには、アドラー心理学を普及させることが、わたしができることじゃないだろうかと考えました。
なので、わたしが書いているもう一つのブログ 眼線をあげてでも書いていきますし、今まで学んだことをまとめてセミナーも開催していきます。
いろんな方がアドラー心理学の本を書いていますが、わたしも縁があれば、解りやすく実践できる本も書きたいですね。
大きく出たよw
どうしたら、普及させることができるかと考えていたらそんな夢が出てきました。
最後に岸見一郎氏の講演会で公開カウンセリングがあって、岸見先生はその時の質問にこう回答されていました。
「あれこれ人から批判を受けるのは、自分が自分の人生を生きている証拠だ」
「周りの抵抗や批判は、鳥が空を飛ぶために必要な空気抵抗だ」
これが、嫌われる勇気。
Written by メタル(@Metal_mac)
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