心理学用語で「否定命令」というのがある。
人間は、イメージしたように行動してしてしまう生き物。
だから、否定形で命令しても、その否定された行動を取ってしまう。
例えば、よく学校で注意されたことがあるだろう。
「廊下を走るな!」
これ、実は廊下を走れと同じ意味を持つ。
相手に走るイメージをさせてしまうからだ。
やって欲しい行動を伝える
同じように高いところへ登っている人間に落ちるなよという声かけも危険。
落ちるイメージをしてしまうので、登っている人間へ落ちろと言っているのと同じ効果を及ぼしてしまう。
じゃあ、こういう場合はどういう声かけを知れば良いかというと、やって欲しい行動を伝える。
廊下を走って欲しくなければ、ゆっくり歩けとか廊下は歩けなど。
落ちるなよではなく、慎重にやれよなど。
こういう話を聞いたことがある。
子供にお使いを頼むとき、
「絹ごし豆腐を買ってくるんだよ、絶対木綿豆腐は買ってきちゃダメだよ」
というと、ほぼ100%の確率で木綿豆腐を買ってくるそうだ。
まとめ
昔話の鶴の恩返し。
あれは、否定命令の典型的な事例だ。
絶対に障子を開けるなと言われると空けたくなってしまうのが人間の心理。
コレを利用して、否定形で相手に命令するという手もある。
男の場合だと女性を口説くとき「俺に惚れるなよ」とか「俺に近づくと怪我するよ」など等。
けして悪用しないように!(笑)
否定命令については、こちらの記事が参考になります。
Written by メタル(@Metal_mac)